このベストセラーを読んでおもしろいと思った人は

これも好きなんじゃないでしょうか? のコーナーです。

 

 

共喰い 2012.1 最新週間ベストセラー

   (紀伊国屋書店のサイトを勝手に閲覧調べ) 

 

  『共喰い』田中慎弥著/集英社

 

 話題の芥川賞受賞作が1位(ほんとは3位でした)。普段そんなに本読まないけど、たまたまこれを手にとって、「結構おもしろかったな」と思われた方がまたおもしろいと思ってくれる本はなにかなあと選んでおります。

 

長崎乱楽坂 (新潮文庫)           『長崎乱楽坂』

 

 吉田修一さんの作品です。『悪人』もそうですけど、地方の密集性というか、人間関係の濃さを描くのが怖いほど上手だと思います。暴力や性の濃さが、個人的には苦手だったりもするんですけどね。『日曜日たち』とかの方がほっとするんですよね。

 

犬の記憶 (河出文庫)             『犬の記憶』

 

 写真家・森山大道さんの自伝エッセイ集。私の中ではモノクロ写真といえば、って存在です。写真集ってやっぱり高いので、文庫でわりと写真も多数入っているからとっかかりにはいいと思います。かっこいいですよ。

 

背く子 (講談社文庫)             『背く子』

 

 家族を選ぶことはできません。特に小さな子どもにとって、親がすること命じることは常に「どうしようもないこと」であるように思います。そのどうしようもなさが少女の一人称で書かれた小説、だと私は思います。カタルシスも何もありません。作者は読者が主人公に同情して泣くことすら許してくれません。それでも、この本が品切れになっていることを私は残念に思います。中古とか図書館で是非。