このベストセラーを読んでおもしろいと思った人は
これを読んでみたらどうでしょう? のコーナーです。
2009.12月間ベストセラー
(本やタウンのサイトを勝手に閲覧調べ)
『クラッシュ・ブレイズ オディールの騎士』
一位と二位が先月と先々月に取り上げたものと一緒でしんどかったので、三位の本を繰り上げにしました。
よろしくお願いします。
おもしろい物語が読みたいとき、西尾維新さんや茅田砂胡さんや、電撃文庫をはじめとするライトノベルと呼ばれている小説などなど、たくさんの選択肢がある今と違い、私が中学生だった頃その代名詞は高千穂遥さんの『クラッシャージョウ』シリーズであり『ダーティペア』シリーズだったように思います。
読みやすいこと。
おもしろいこと。
今も昔もとかく低くみられがちだけれど、一番必要とされていて一番難しいことを平然とこなしているこの小説を今の子たちにも楽しんでほしいと思います。
ジャンプブックス版から離れ数年前に集英社文庫にもなった名作『ジハード』の作者・定金伸治さんの最新作第1巻です。
古代オリエントを舞台にした全12巻予定の第1巻目。最近続きものの小説を読んでないかたは是非試してみてください。
国産ファンタジーの傑作『空色勾玉』の荻原規子さんによる、待望のエッセイ集。
荻原さんが愛したファンタジー小説について、たくさんのことを語ってくれています。
個人的には連載していたWEBサイトを閲覧していたので本は読んでいないのですが、ファンタジー好きのひとにはおすすめできると思います。
(本やタウンのサイトを勝手に閲覧調べ)
『誰とでも15分以上 会話がとぎれない!
話し方66のルール』野口敏/すばる舎
一位が池田大作の本で、二位が先月と一緒でしんどかったので、三位の本を繰り上げにしました。
よろしくお願いします。
『大人の小論文』シリーズで有名になった山田ズーニーさんの本です。
いわゆるHOW TO本と違い、著者の山田さん自身がしっかりした考えをもっているので、安心して読むことができると思います。
うまく話せるようになりたい、というよりは、コミュニケーション自体に興味があるかたにおすすめです。
落語家の主人公のもとに集まった『話すこと』『他者とのつながること』が不器用なひとたちの関わり合いを描いた小説です。
もともと児童文学の新人賞出身の著者だけあって、文章は読みやすいですし、すごく健やかな読後感なので小説を読みなれてないひとにもおすすめですよ。
三谷幸喜さんがただひたすら対談相手と気まずくなっている様子を記した衝撃のドキュメンタリーです。
結構ずっと気まずいまんま続いてゆくので、対談相手とのおもしろい掛け合いや思わぬ本音などは期待しないでください。
苦手なら対談なんてしなきゃいいのに、と思わずにいられない気まずさを、そのまま楽しんでください。あと、三谷さんってやっぱりかわいいですよね、ほんと。
2009.10月間ベストセラー
(本やタウンのサイトを勝手に閲覧調べ)
『巻くだけダイエット』山本千尋/幻冬舎
バンド一本のみを使用した、バンドダイエット本です。
残念ながら現在版元品切れの状態のようです。
『風邪の効用』『整体入門』などの著作で知られる野口晴哉さんの野口体操をベースに、女性である著者が女性のために書いた自分で自分の体をケアするための整体法について書いた本です。
日頃から体調が芳しくなかったり、お医者さんに行く時間が仕事でとれなかったりする女性の方に。
バランスよく野菜もとれる、藤井恵さんのおかずスープシリーズの一作目です。
これからの季節、あったかいスープはなによりのごちそうになると思います。本気でダイエットする場合はご飯を抜いてスープだけにしても、十分最低限の栄養を確保できると思います。
男でも作りやすい簡単なものが多いですし、なによりレシピがとても見やすいです。
『おいしい関係』『イマジン』などの漫画家槇村さとるが描き下ろすおしゃれ、買い物、カラダ、お金、健康のこと。少女漫画家として幅広い層から支持される槇村さとるさんのエッセイです。
休日にでも、ゆっくりとコーヒーとか紅茶だとかを飲みながら読んでみてください。
(本やタウンのサイトを勝手に閲覧調べ)
『しがみつかない生き方』香山リカ/幻冬舎
すいません、ほんとはスマップの中居さんの『私服だらけの中居正広』って本が一位だったんですが、それにつなげておすすめする本があまりに見当つかなかったので、二位の香山リカさんの本を勝手に繰り上げ当選させていただきました。
累計1400万ヒットのサイト『内田樹の研究室』を再編集したものです。
考えることを職業にしたひとの、独特の幸福論を味わってみてください。香山さんとの考え方の違いを読み比べるのも楽しいと思います。
これが気にいったら、『子どもは判ってくれない』なんかも読みやすくておすすめです。
演劇人・鴻上尚史さんが雑誌SPAで長年連載を続けている『ドンキホーテのピアス』の書籍最新刊です。最新刊なのに、2006年度の雑誌掲載原稿が収録されているのが寂しいですが、3年前なので、まだなんとか思い出せるはずです。
作家にこんなことを言うのは逆に失礼だとは思いますが、鴻上さんは思ったことを言葉に置き換えることがとても上手なひとです。
社会学者たちが難しい言葉で語る社会論を、こんなにおもしろく書けるひとってなかなかいないと思います。
どう考えてもなんにもしがみついてなさそうなひと代表として、辺境ライター高野秀行さんをご紹介します。
本作は高野さんが早稲田大学探検部に在籍中に幻獣ムベンベを見つけるためにコンゴまで飛んだ、その冒険の記録です。
やりたいことをやるために、他の全部を犠牲にすること。
私が強引に薦めて読んでもらった友人は
「途中までは良かったけど、あの同じ探検部の子が病気にかかってからの対応とか、正直引いた」
と言っていました。
まあ少なくとも、日本で「いいひと」と認められるタイプのひとでないことは確かです。でもいいんです、きっと。なんと思われようが。いや、よくはないでしょうけど、それよりもなによりも、このとき高野さんはムベンベを見つけたかったのだと思うのです。
『ライ麦畑でつかまえて』に代表されるように、10代のうちに読むべき、という本は和書・洋書問わず多くあると思います。
けれど30代になった今思うのは、40になっても50になっても、不安や悩みが消えることはないのだろうと思うのです。むしろ年をとればとるほど、恋人や家族とは別に、一緒にいられる友達や支えてくれる本や映画が必要になってくるのだと思うのです。
これはもちろん想像に過ぎないのだけれど、レイモンド・カーヴァーの小説は、すべての作品を一人で訳すほどこの作家を愛した村上春樹さんにとって、いや子供ではなくなったすべての大人たちにとっての、『ライ麦畑』なんじゃないかと思います。
つきあって半年になるガールフレンドが、泥酔した自分のためにコンビニへリンゴを買いにいったまま、翌日もその次の日も戻ってこなかった。
失踪をテーマにした、佐藤正午さんのヒット作です。
『ノルウェイの森』や『スプートニクの恋人』なんかの恋愛ものが好きな方は、結構佐藤正午さんが合うんじゃないかと思うんですよね。
この本、是非読んだあとに、嫌いだったひとと好きだったひとを混ぜてできれば男女も混ぜて話し合ってみてください。人によって、腹がたったところや好きだったところが全然違って、すごくおもしろかったです。
私自身はとても個人的な理由でどうしても好きになれない物語だったんですが、この本の話だけで一晩飲めます。
当時、オウム教団をただひたすら化け物扱いし続けたマスコミとは一線を画した、ドキュメンタリー作家・森達也さんの傑作ドキュメンタリー映画『A』の書籍版。
村上さんの『アンダーグラウンド』『約束された場所で』の2冊を読まれた方に、是非読んでいただきたい本です。
映画の方もレンタル可能なはずなので、一度お近くのツタヤさんで探してみてください。
村上春樹の最初の作品が誕生してから24年。僕らは少しでも大人になっただろうか。村上春樹によって書かれた名作「中国行きのスロウ・ボート」を、若手作家がトリビュートした1冊。
です。
古川日出男さんによる『中国行きのスロウ・ボート』のリミックス版。おすすめ。
村上春樹さんと切ってもきれない『ランニング』というライフスタイル。
金哲彦さん監修で、シューズ選びから体に優しく効率のいいフォームまで、丁寧に解説してあります。
走ることについて語るときに僕の語ること と一緒にどうぞ。
村上さんの文章とは正反対と言ってもいいほど、タイプの違う文章だとは思います。
登場人物に近づき過ぎず、淡々と綴られていく描写。一度たりとも行ったことがないにも関わらず、想像の中で立ち上がってくるシカゴの街並み。
どの短編からもたちのぼる懐かしさによく似た叙情は、『1973年のピンボール』で大量のピンボールマシンが立ち並ぶ空間に主人公が入っていく場面で私が感じた気持ちとほぼ重なっていました。
この本が村上春樹を好きなひとたち皆に読まれたら、と想像するだけでなんでだが嬉しくなります。
異国の森の小さな家で、幼子と二人きり、妻を待つ。森から声が聞こえる、奇妙な住人が訪れる、妻は戻らない…三島由紀夫賞受賞作『にぎやかな湾に背負われた船』から四年、小説の新たな可能性を切り拓く傑作短編小説集。
です。
ホラー小説というジャンルはたくさんあると思うんですが、不気味な話、というジャンルの本は日本ではあまり見かけない気がします。
外国文学は読むけど日本人作家は読まないんだよね、という人にたまに出会うけれど、そういう人におすすめしたい作家さんです。
ビーチ・ボーイズの最高傑作「ペット・サウンズ」。レコードの名盤に隠された迫真のドラマを綴ったノンフィクションです。
ノンフィクションとして単純にすごくおもしろいです。
訳者である村上さんのあとがきだけでも立ち読みしてみてください。すごくいいあとがきですから。
『聴いてみてください。聴く価値のあるアルバムです。そして何度も聴き返す価値のあるアルバムです。』
訳者あとがきより抜粋
アガサクリスティの傑作推理サスペンス。クリスティを読んだことがない人でも、『そして誰もいなくなった』なんかはタイトルぐらい聞いたことがあるのではないでしょうか。
殺意を抱くこと、それに伴う人の心に寄り添ったサスペンスです。アガサクリスティのいいところは、推理小説としてではなく、単純に読み物としてすごくおもしろいことだと思います。
都市郊外の大型商業施設において発生した、死者69名負傷者116名の大惨事。質問者と回答者の台詞のみで、少しずつ事件の全貌が明らかになってゆくミステリーです。
で。これ『告白』を好きな方なら好きだと思うんです。思うんですが一つだけ条件があります。恩田陸さんの作品全般にいえることですが、伏線がすべてきれいに回収されないと気がすまない、という方にはおすすめできません。力技でわけわかんない方向へ物語を収束させていくその過程を楽しんでもらえれば、と思います。
サスペンス寄りのミステリーが好きで、なおかつまだ世間におもしろいことがあんまり知られていない作家の小説が読みたいっ、という若干めんどくさい趣味をもたれている方におすすめです。
名前の知られてなさとは裏腹に、どの作品も(二つしか読んでませんが)安定しておもしろいです。特にこの作品は読んでて死ぬほど暗い気持ちになります。あ、ほめてるんですよ。
アメリカの作家ポール・オースターがラジオ番組で、リスナーから集めた4000の物語からピックアップされた180編ほどを収めた本です。
ぐっとくる話に笑える話、途方に暮れるほど不思議な話。ほとんどが2,3ページなので電車でも読みやすいです。
本書のポールオースターはあくまで編者なので、オースターが苦手な方やそもそも海外文学なんか興味ない方、というより小説が苦手という方も是非。
人気アトラクションを制覇する賢いまわり方や、すぐ入れるトイレ、人気レストランが空く時間帯など、いますぐ使える情報満載でどんな状況にも対応できる。前人未到の実調査にもとづくランド&シー分析役立ちガイド。
週刊文春に今も連載中のコラム「ホリイのずんずん調査」で有名な堀井さんのディズニー本です。堀井さんは、主観はひとまずわきにおいて徹底的にデータを自分の目と足で調べるコラムニスト。泉麻人さんや、初期の頃の大田垣晴子さんの本が好きな方にはおすすめです。





















