日
28
6月
2009
ピーマンをみくびらないでほしい話
あの、私、高山なおみさんの料理本を4冊持ってるんですよ。でも実際に作ったのは『野菜だより』って本に載ってた『ピーマンの網焼き』だけなんです。
「なんで買ったの?」
以前友人に投げかけられた言葉に、私は答えられませんでした。
「なんでだろ」
逆に、聞いてました。
「1600円あれば結構いいもん食えるでしょっ?」
あと、なんでだかちょっとそいつに怒ってました。
「今さらこんなこと言ってもなんだけど、俺は別れたくないって思ってるのね」
土下座せんばかりに、食い下がりました。
「アンパンマンとか、死ねばいいのに」
ふられたあと、愛と勇気だけが友達のアニメを観ながら独り呟きました。
話がそれました。
ただ一つだけ言いたいのは料理本を買ったこと自体は後悔していないことです。何回も寝る前に、おー、とか、うまそー、とか、IQの低そうな声を出しながら眺めましたし。なによりピーマンうまかったし。
炒めたのもいいですが、やっぱり網焼きがいいです。魚焼く網に大きめに切ったピーマンを敷き詰めて、両面に軽く焼き目をつけたら、皿にうつしてごま油生姜醤油にざっとからめて食べます。
すげーうまい。
夏はピーマンの網焼きと冷麦とビールがあればそこが天国に一番近い六畳間になりますから。
ピーマンが大嫌いだった子供の頃の自分に、それうまいよ、って言ってやりたいです。あと、今この文章を書いてる自分にも、俺子供の頃からずっとピーマン好きだったよね? って胸ぐらをつかんでやりたいです。なにこのしょうもない嘘。びっくりです。自分にびっくりですよ。細かいこというと、今現時点で特にそれを書き直そうともしてないことにもびっくりです。なんなら給食の時間とか、ピーマン嫌いな奴からもらってましたからね。いらねえなら食うよ、つってね。それで自分はコーンスープが飲めなくて掃除の時間まで残されてね。なんか机の上にコーンスープ乗っけたまま、掃除のために机移動してね。泣くの我慢しながら、でも食べらんないからじっとコーンスープを見つめてね。当時のことを思い出したらなんか泣きそうになってきたので唐突に終わります。
