04

7月

2009

知らないし興味もない人はごめんなさい、の話

 ゲームブックが大好きでした。

 はい。今、ゲームブックって何? って思った方はみんな大好きwikiページへ行ってください。読み終わるまでね、先生ここで待ってるから。ベーグル食べて待ってるから。どこがおいしいのかいまだに理解できないですけどねベーグル。ごめんね、ゲームブックのことイチから説明する根気ないんだ。

 

 おかえりなさい。待ってた。待ってました。初めてやったゲームブックは『火吹き山の魔法使い』でした。ミノタウロスに会ったときは震えました。後半の大迷宮はノートに地図を手書きしながら進んでました。やったことのない人にはにわかには信じられないと思うんですが、サイコロの目に一喜一憂しながら、「じゃっ、冒険行ってくるから」ぐらいの男前な気持ちでページをめくってました。

 買ってくれたのは九割くらい兄だったんですが、まあ、最終的にはファイティングファンタジーのゲームブックシリーズは後半の5・6作をのぞいてほぼプレイしたと思います。日本のもので覚えてるのは、ドルアーガ三部作でしょうか。これもちまちまノートに地図を手書きしてました。

 で。

 四年前。どうやら扶桑社という出版社が初期二部作である『火吹き山の魔法使い』と『バルサスの要塞』を復刊するらしい、と。人づてに聞いたわけです。ごめん、嘘です。自分でネットで偶然知りました。いませんから。28歳の大人に、ゲームブックに興味ある友人なんて。

 まあね、買いました。誰にも言わずにひっそりと。ハンズでわざわざサイコロも二個買ってきて、コーヒーいれて、そんで、あまりのつまらなさに驚愕しました。

 いや違いますね、ゲームブックが悪いんじゃない、私が変わったんです。仕事帰りに夜ひとりで、六畳一間で、サイコロ転がしてわくわくできる年齢じゃないですもん28歳って。

 でも悲しかったなあ、あんとき。

 楽しくて楽しくてしょうがなかったものが楽しくないって、嫌なもんです。

 で。

 一気に最近になりますが今週の水曜にですね、なんかふと思い出して検索したら、扶桑社さんから復刊した二冊、速攻で絶版になってたんですよ。

 それはそれは売れなかったんだろうと思うんです。

 勝手な想像なんですが、発案した編集者のひと、絶対怒られてますよね。売れる要素ないですもん今更。ただもしも、あれを復刊しようって言い出した編集者のひとと飲む機会があったら、ありがとうございます、って言いたいです。

「ハンズで十数年ぶりにサイコロを買って、発売日に本屋に買いに行って、始める前にサイコロ振ってパラメータ決めて。それだけで、小学生の頃を思い出して、すごくわくわくさせてもらいました」

と。

 きっとそのひとも相当ゲームブック好きなはずだから、一晩ゲームブックの話で語り明かしたいです。

「タクティクス読んでました?」

とかノリノリで言いたい。

 それで、なんすかそれ? って冷たい目をされたい。

 

 追記

 いろいろ調べたら、創土社っていう素敵風変わりこんなの出してて経営は大丈夫なんですか出版社が名作ソーサリー四部作を復刊してました。しかもまだ発売中。素晴らしいので買ってあげてください。

 

諸王の冠―ソーサリー〈04〉 (Adventure game novel―ソーサリー) 七匹の大蛇―ソーサリー〈03〉 (Adventure game novel―ソーサリー) 魔の罠の都―ソーサリー〈02〉 (Adventure Game Novel)

シャムタンティの丘を越えて (Adventure game novel―ソーサリー)