07

11月

2009

つぐみの話

 

 最近サイトのコンテンツの為の調べもので、10年ぶりくらいに吉本ばななさんの『TUGUMI』をぱらぱらとめくってたんです。

 そしたら凄く懐かしくなっちゃって、気がついたら夜の12時回ってたにもかかわらず読み始めちゃいまして。まあ実際には、家の本棚からその文庫本を探し出すのにがっつり30分間ぐらいかかってるんですが、正確に言うと本棚からはみだした本の塔みたいなものの一部に積んであったんですが、それはまあ、いいです。

 結局次の日普通に出勤だったのに午前3時ぐらいに読み終えたんですけど、やっぱり昔泣いたところとおんなじところで泣きましたし、あの、今さらにもほどがありますけど、『TUGUMI』いいですわ。

 それで次の日、通勤電車の中で『キッチン』読みはじめて、やっぱり凄くよくて、初めて読んだ高校生の頃を思い出しました。

 当時あんまり吉本ばななさんに夢中になってて、授業中のノートに好きな台詞とかを書き込んでたこと。そんでそれクラスメイトに見つかって、3日ぐらい『メルヘン』って呼ばれたこと。

 できれば、思い出したくありませんでした。

 あと今思い出しましたが、全校集会の最中にどうしてもトイレがしたくなって、「トイレ行きたい」と言うのが恥ずかしくて、貧血で倒れたふりをしたこともありました。あの、細い女子とかが、突然ふらっと崩れ落ちるやつです。保健係の女子に肩を抱かれて保健室まで運ばれて、誰もいなくなってからトイレに行きました。

 できれば、自分がばかだったことは思い出したくありませんでした。

 あと、シーチキンの缶詰をかけただけのご飯が好きでした。

 あと、たまご焼きも好きでした。というよりかはたまご焼きを焼いた後の匂いが好きでした。

 夜道を歩いてるときにたまに匂ってくる、お風呂の匂いは今でも好きです。あれ、なんの匂いなんすかね。やかんでお湯を沸騰させてもあんな匂いはしないですし。お風呂の匂いとしかいいようのない、あの匂い。銭湯や温泉でもあんな匂いはしないし、夜ひとんちの家の前からだけ匂ってくるあれはきっと、夜のせいだと思います。

 

 

TUGUMI(つぐみ) (中公文庫)