土
14
11月
2009
本を好きだと思う、その気持ちのこと。
村上春樹さんの小説を始めて読んだのは、二十代前半の頃でした。
うまく説明できないのですが、そのとき感じた、孤独を肯定しすぎるあまり他者へ伸ばすべき手をひっこめているような印象からどうしても好きになれず、そのまま読まなくなってしまいました。
本当に今の今まで初期の2冊以外(エッセイとノンフィクションはもう数冊読みました)読まずにいたんですが、先日漫画家のとよ田みのるさんのサイト上でアップされている日記を読んで、ちょっと感動してしまったので、下記に転載させていただきます(営利目的でないなら転載自由とのことだったので)。
忙しくて積み本になっていた
村上春樹さんの「1Q84」読み出す
学生の頃村上さんの小説を
はじめて読んで受けた衝撃を思い出す
ひとりでごはんを食べること
本を読んで一日を過ごしてしまうこと
嘘をつかないこと
僕の中でそれまで淋しくて哀しくて
かっこ悪かったことが素敵なことに思えてくる
それがなんとも心地よい
孤独もそんなに悪くない
村上さんの小説を読んでいると
そんなことをしみじみ思う
あの、なんというか、村上さんは幸せなひとだなあとしみじみ思ったんです。小説を、小説に限らずマンガでも映画でも芝居でも、作品をつくり続けているひとにとって、読者にこんなふうに感じてもらえることは何よりの喜びなんじゃないでしょうか。
とよ田さんの文章からにじみ出ている村上春樹という小説家への愛情が、読むだけで私をうれしい気持ちにさせてくれて、確かに私は本が好きだけれど、「本が好きなひと」も好きなんだと、そんなことを思いました。
近々、『1Q84』を読んでみるつもりです。
とよ田みのるさんの公式サイト
転載元のページはこちら ( 11月2日の絵日記です。)
せっかくなのでとよ田さんの傑作漫画『ラブロマ』の一巻と、
最新作『友達100人できるかな』の一巻のリンクをはっておきます。
ただし『ラブロマ』を読むと漫画の登場人物をもうなんか抱きしめたくなるという若干気持ち悪い衝動が起きる場合があるのでご注意ください。

