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2月

2010

チーズとかトマトをはさみたいんだ、の話

 

 ホットサンドをつくる機械がほしい。

 初めてそう思ったのはいつ頃からかはぼんやりしているんですが、自分ではっきり自覚したときのことは覚えています。

 当時のバイト先の同僚がやめることになり、バイト仲間とお金をだしあってなにか買ってあげようと、確か珍しく自分から言い出したことがあったんです。

「ホットサンドつくる機械がいいんじゃないか」

 雑貨店などをはしごしながら、そんなような言葉が気がついたら私の口から出ていて。

 まあ結局「それはお前がほしいだけだろ」という正論のもと却下になったんですが、いかにホットサンドをつくる機械が生活に潤いを与えるかを熱弁しているうちに、私自身がその魅力の虜になっていったわけで。

 バウルーが、バウルーが、とことあるごとに口走っていたわけで。

 んで。一年後ぐらいに、
「ホットサンドつくる機械がさ」

と何かの会話の拍子に言ったら、バイト先の同僚に「まだ言ってたんですかそれ」と驚き呆れられたわけで。

  まあつまり、結局その時点で買ってないんですよね。もっと言うと、今も買ってないんです。

 どのメーカーのものが使いやすいのか。

 どれが洗いやすいのか。

 安いのはどれか。

 一番盛り上がっていたときにはなんかカタログみたいなのをお店からもらってくるまでして眺めていたにもかかわらず、まだ買っていない。

 この事実が意味するものはなんなのか、ここではっきりしておきたいと思うのです。やはり世の中には声を大にして主張しなければならないことが、伝えることがどんなに難しくても険しくても、言わなければならないことが存在すると思うのです。

 はい、そうです。私の誕生日は6月です。

 よろしくお願いいたします。