09

10月

2010

バスはときに回る

 

 

 仕事帰りにですね、バスで最寄りの駅まで帰るんです。K駅から。ただ、今日は残業で若干遅くなったのと土曜日で最終バスの時刻が早かったのとが相まって、まあ、つまり、乗れなかったわけです。

 で。

 最寄りの駅の二つ先の駅が行き先になってるバス停を隣に見つけまして、

「じゃあ今日はこれで帰ろう」

とちょうどバスが来たこともあり乗りまして。んで、そのとき小銭がなくて五千円札だけで、両替ってできますか? って聞いたら、

「じゃあ明日二回分払ってくださいね」

という天使かと見違えんばかりの台詞を運転手さんが放ちまして。乗りまして。早速読んでる途中の本を広げて読み始めまして。なにせ終点まで行けばいいわけですから、降りる場所を気にする必要もないので、がっつり読み始めまして。

 終点、のアナウンスを聞いて顔を上げたとき、見慣れたK駅が広がっていました。デジャビュ? って思いました。

「あれ、これM駅行きじゃなかったんですか?」

「このバス、環状バスですよ。そもそもM駅には行きませんし」

「ええと、せっかく乗せてもらったのにすいません」

「ああ、さっきのひと?」

という微笑ましくも死にたくなる会話を終え、私しか残っていないバスから静かに降りました。

 ではこのことから得られる教訓はなんでしょうか。

 『マルドゥック・スクランブル』、すげーおもしろい。以上。