04

12月

2010

女の子が歩いていた話

 

 

 先日ですね、近所を歩いていたんですが、幼稚園児もしくはせいぜい小学一年生ぐらいの女の子とすれ違いまして。その子がですね、九九を暗唱しながら歩いていたんですよ。

 覚えようしていたんでしょう。三の段をね、暗唱していまして。

 あのね、悲しい。

 小さい女の子が歩きながら三の段を覚えている姿は悲しすぎます。一の段までだと思うのです。小さい女の子が歩きながら暗唱していいのは。

 シュークリームまでだと思うのです。小さい女の子が歩きながら食べていいのは。串カツとか食べてたら悲しいと思うのです。

 『三匹のやぎのがらがらどん』とかだと思うのです。小さい女の子が歩きながら読んでいいのは。ドストエフスキーの『罪と罰』とか読んでたら悲しいと思うのです。

 そんで今度もう一度あの子とすれ違って、七の段ぐらいまでいってたらそれはそれでちゃんと祝福してあげたいです。インド人ぽく十の段に突入していた場合は石を投げつけるかもしれません。