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6月

2011

『ピエタ』を読んでおもしろかった話

 

 

  久々に、おもしろかったわー、ということを書きたいと思います。

 大島真寿美さんの『ピエタ』、おもしろかったわー。最近、わあっ、ってなる大ヒットがなかったので、嬉しかったです。えっと、『香港の甘い豆腐』のひとですね。まあ別にそれが代表作ってわけでは全然ないですけど。

 小川洋子さんの『猫を抱いて象と泳ぐ』とか、佐藤亜紀さんの『ミノタウロス』が好きだったひとは、きっと気に入るのではないでしょうか。小説に必要なのはテーマだとかストーリーテリングだとかそういうことじゃなくて、登場人物たちの歴史と世界が本の中にまるまる入っていることなんだなあと、そんなことを、思いました。

 1700年代だから、18世紀?になるんでしょうか。その時代のヴェネツィアが舞台で、実在の作曲家・ビバルディと、これまた実在する「ピエタ」と呼ばれた孤児院をめぐる物語です。

 ひとつ残念なのは、例えば一曲でもビバルディの曲が思い浮かべたりできればもっと楽しめたろうなあってことです。どういう曲かまるで知らないですからね、私。音楽の授業で習ったっけなとぼんやり記憶があるくらい。例えば電子書籍で、読んでいる間ビバルディの曲が流れたりしたらいいだろうなあ。そういうのがもっと今後増えてほしいです。

 

ピエタ